子供の可能性を広げたい、将来のために何かスキルを身につけさせたいと考えたとき、最初に直面するのが「どんな習い事がいいのか?」という悩みです。周りのお友達がスイミングやピアノを始めると、「うちはまだ何もしなくて大丈夫かな?」と焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。選択肢が多すぎて、我が子に何が合っているのか、また親としてどこまでサポートできるのか、不安は尽きないものです。
習い事は単なるスキル習得の場ではありません。小さな「できた!」という成功体験の積み重ねが自己肯定感を育み、先生や他のお友達との関わりの中で社会性も身につきます。しかし、選び方を間違えると、子供にとってただの苦痛な時間になってしまったり、家計や親のスケジュールを圧迫して家庭全体のバランスが崩れてしまったりするリスクもあります。だからこそ、人気の傾向を知りつつ、ご家庭の方針に合った「比較の視点」を持つことが非常に大切なのです。
この記事でわかること
- 最新の子供の習い事人気ランキングとそれぞれの特徴やメリット
- 年齢や発達段階に合わせた最適な習い事の始めどき
- 費用や送迎の負担など失敗しないための具体的な比較ポイント
- プログラミングなど近年注目を集めている新しい習い事の事情
子供の習い事人気ランキングTOP5【最新トレンド】
まずは、現在多くのご家庭で選ばれている人気の習い事をランキング形式で確認してみましょう。時代の変化とともに新しい習い事も登場していますが、長年不動の人気を誇るものには、それだけの理由と効果があります。ここでは上位5つの習い事について、なぜ選ばれているのか、どのような力が身につくのかを深掘りして解説します。
ランキング上位の習い事は、多くの子供たちが通っているため、教室数が多く通いやすい、カリキュラムが体系化されているといったメリットも大きいです。それぞれの特徴を理解し、お子様の性格や興味と照らし合わせてみてください。
1位:水泳(スイミング)
長年にわたり習い事ランキングの不動の1位に君臨し続けているのが「水泳(スイミング)」です。その最大の理由は、基礎体力の向上と心肺機能の強化に直結するという健康面でのメリットにあります。水泳は全身運動であり、バランスよく筋力をつけながら、喘息の改善や風邪を引きにくい体づくりに役立つと多くの医師や専門家も推奨しています。また、水の中という特殊な環境で体を動かすことは、脳の神経系を刺激し、空間認識能力や集中力を高める効果も期待できると言われています。
親御さんにとっても、スイミングは非常に魅力的な選択肢です。指定の水着や帽子、ゴーグルさえあれば始められるため、楽器や高価な道具を購入する必要がなく、初期費用が比較的安く済みます。さらに、多くのスクールで送迎バスが運行されているため、共働きの家庭や下に小さなお子様がいる家庭でも通わせやすいという利便性の高さも支持される大きな要因です。進級テストという明確な目標があるため、子供自身が「頑張れば次の級に上がれる」という達成感を得やすく、モチベーションを維持しやすい仕組みが整っているのも特徴です。
例えば、小学校に入学する前に「顔を水につけられるようにしたい」「小学校のプールの授業で困らないようにしたい」という理由で始めるご家庭が非常に多いです。実際に、小学校の体育の授業では個別の指導が行き届かないことも多いため、スイミングスクールで基礎を固めておくことは、子供の学校生活における自信にもつながります。泳げるようになることは、海や川でのレジャーにおける水難事故防止という観点からも、命を守るスキルとして重要視されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 基礎体力の向上、心肺機能強化、風邪予防、達成感を得やすい |
| 費用の目安 | 月謝:6,000円〜10,000円程度 初期費用:水着代、入会金など |
| 親の負担 | 送迎バスがあれば負担小、洗濯物が楽 |
2位:ピアノ・音楽教室
文化系・芸術系の習い事として圧倒的な人気を誇るのが「ピアノ」です。ピアノは単に楽器が弾けるようになるだけでなく、「脳に良い習い事」として科学的にも注目されています。両手の指先を複雑に動かしながら、楽譜を目で追い(先読みし)、耳で音を確認し、足でペダルを操作するというマルチタスクを瞬時に行う行為は、脳梁を太くし、脳全体の活性化を促します。これにより、地頭が良くなる、集中力や記憶力が向上するといった効果が期待されています。
また、ピアノは「継続する力」や「忍耐力」を育むのに最適な習い事です。どれだけ才能があっても、毎日の地道な練習なしには上達しません。曲が難しくなって壁にぶつかったとき、それを乗り越えて一曲を弾ききったときの喜びは、子供にとって大きな自信となります。発表会という晴れ舞台に向けて努力し、大勢の前で演奏する経験は、プレッシャーに打ち勝つ精神力や自己表現力を養う貴重な機会となるでしょう。
一方で、自宅での練習環境の確保や親のサポートが必要になる点は考慮すべきです。電子ピアノやアップライトピアノの購入費用、防音対策、そして何より毎日の練習を促す親の声かけが不可欠です。例えば、夕食前の30分を練習時間と決めたり、親が横について一緒に楽譜を読んであげたりといった関わりが、特に低年齢のうちは求められます。しかし、音楽を通して豊かな感性を育み、生涯楽しめる趣味を持てることは、何物にも代えがたい財産になるはずです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 音感・リズム感、脳の活性化、集中力、継続力、情操教育 |
| 費用の目安 | 月謝:7,000円〜12,000円程度 楽器購入費、発表会費が別途必要 |
| 親の負担 | 自宅練習のサポート、発表会の準備 |
3位:英会話・英語教室
グローバル化が進む現代において、将来を見据えた習い事として「英会話」の人気は年々高まっています。2020年度からの小学校での英語必修化を受け、「学校の授業で苦手意識を持ってほしくない」「小さいうちから英語耳を育てたい」と考える保護者が急増しています。幼少期は聴覚が柔軟で、日本語にはない英語特有の周波数や発音を聞き分ける能力が高いため、早期教育のメリットが大きいとされている分野でもあります。
最近の英会話教室は、歌やダンス、ゲームを通して楽しく学ぶスタイルが主流で、子供たちが遊び感覚で英語に触れられる工夫が凝らされています。また、ネイティブ講師と触れ合うことで、異文化への理解や関心を深め、多様性を受け入れる土壌を育むことができます。英語を話せることがゴールではなく、英語というツールを使って世界中の人々とコミュニケーションが取れるようになることが、子供の将来の選択肢を大きく広げることにつながります。
さらに近年では、通学型の教室だけでなく、オンライン英会話の利用も増えています。オンラインであれば、送迎の手間がなく、自宅でリラックスして受講できるうえ、費用も比較的安価に抑えられます。例えば、平日の夕方、親が夕食の準備をしている間に子供はリビングでタブレットを使ってレッスンを受ける、といった効率的な時間の使い方が可能です。ご家庭のライフスタイルに合わせて、通学型かオンラインかを選択できるのも英語学習の魅力の一つです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 英語への抵抗感をなくす、リスニング力、異文化理解、将来の可能性拡大 |
| 費用の目安 | 通学:8,000円〜15,000円程度 オンライン:3,000円〜8,000円程度 |
| 親の負担 | 自宅学習(CDや動画視聴)の環境作り、オンラインなら機材設定 |
4位:学習塾・公文式
就学前や小学校低学年から「学習習慣」を身につけさせるために、学習塾や公文式などの教室に通わせる家庭も多いです。特に公文式は、無学年方式を採用しており、自分のペースでどんどん先取り学習ができる点や、逆に苦手な箇所に戻って復習できる点が評価されています。計算力や読み書きの基礎力は、すべての教科の土台となるため、早い段階でこれらを確固たるものにしておくことは、その後の学校生活における大きなアドバンテージとなります。
また、学習塾に通うことは、机に向かって一定時間集中するという姿勢を養う訓練にもなります。宿題が出る教室が多いため、学校の宿題に加えて、毎日決まった量の課題をこなす習慣がつきます。「勉強は学校でやるもの」という意識から、「勉強は毎日コツコツ積み重ねるもの」という意識への変革は、高学年以降の受験勉強や自律的な学習において非常に重要な要素です。
ただし、子供が勉強嫌いになってしまっては本末転倒です。無理に詰め込むのではなく、「わかった!」「解けた!」という喜びを感じられる環境選びが大切です。例えば、競争が好きな子なら集団指導の塾、マイペースに進めたい子なら個別指導や公文式など、子供の性格に合ったスタイルを見極める必要があります。親は点数や進度だけに目を向けるのではなく、机に向かった努力そのものを認めて褒めてあげることが、学習意欲を持続させる秘訣です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 基礎学力の定着、学習習慣の確立、集中力、計算力・読解力の向上 |
| 費用の目安 | 月謝:7,000円〜15,000円程度(教科数による) 教材費が別途かかる場合あり |
| 親の負担 | 宿題のチェック、丸付け(教室による)、送迎 |
5位:習字・書道
デジタル化が進み、文字を書く機会が減っている現代だからこそ、美しい文字を書けることの価値が見直され、習字・書道の人気が根強く残っています。「字は体を表す」と言われるように、整った文字は一生の宝物となり、周囲に知的で丁寧な印象を与えます。特に冠婚葬祭の芳名帳や重要な書類など、大人になっても手書きの機会はゼロにはなりません。子供のうちに正しい筆順や字形を身につけておくことは、将来必ず役立つスキルとなります。
習字のメリットは文字が綺麗になることだけではありません。静寂の中で墨の香りに包まれ、背筋を伸ばして紙に向かう時間は、高い集中力と精神統一を促します。落ち着きのない子供が、習字に通い始めてから集中力がつき、普段の生活でも落ち着いて行動できるようになったというエピソードは珍しくありません。「とめ・はね・はらい」といった細部にまで注意を払うことで、丁寧さや観察力も養われます。
費用面でも、他の習い事に比べて月謝がリーズナブルな傾向にあり、道具も一度揃えれば長く使えるため、家計に優しい習い事と言えます。また、地域公民館などで開催されている教室も多く、自宅近くで通いやすい場所が見つかりやすいのも特徴です。硬筆(鉛筆)と毛筆の両方を指導してくれる教室であれば、学校のノートの字も綺麗になり、先生や友達から褒められることで子供の自信につながるでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 美文字、集中力、姿勢矯正、礼儀作法、丁寧さ |
| 費用の目安 | 月謝:3,000円〜6,000円程度 道具代(筆、墨、半紙など) |
| 親の負担 | 服が墨で汚れる可能性がある(洗濯の注意)、道具の手入れ |
失敗しない習い事の選び方!5つの比較ポイント

人気ランキングを参考にすることは大切ですが、上位の習い事が必ずしも我が子に最適とは限りません。「友達がやっているから」という理由だけで決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。ここでは、数ある選択肢の中から、各家庭にとってベストな習い事を見極めるための「5つの比較ポイント」を解説します。これらの視点を持ち、総合的に判断することが、長く楽しく続けられる秘訣です。
習い事はスタートさせることよりも、継続することの方が難しいものです。始めた後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前のシミュレーションをしっかり行いましょう。以下の5つのポイントをチェックリストとして活用してみてください。
1. 費用(月謝・初期費用)と家計のバランス
習い事には、毎月の月謝以外にも多くの費用がかかります。入会金、年会費、教材費、ユニフォームや道具代、検定料、発表会や合宿の参加費など、年間トータルで見るとかなりの金額になることがあります。例えば、バレエやピアノの発表会では、参加費だけでなく衣装代や先生へのお礼などで一度に数万円から十数万円の出費が必要になるケースもあります。見かけの月謝の安さだけで判断せず、「年間でいくらかかるのか」を把握しておくことが重要です。
また、子供の年齢が上がるとともに、学習塾などの費用が増加していくことも考慮に入れなければなりません。低学年のうちに習い事を詰め込みすぎて家計が圧迫され、本当に教育費が必要になる高校・大学受験の時期に資金不足になってしまっては本末転倒です。ファイナンシャルプランナーなどの専門家は、手取り収入の5%〜10%程度を習い事費用の目安とすることを推奨することが多いですが、教育資金の貯蓄とのバランスを見ながら、無理のない範囲で予算を設定しましょう。
兄弟がいる場合は、二人目、三人目が習い事を始めたときの負担増もシミュレーションしておく必要があります。兄弟割引がある教室を選んだり、道具をお下がりで使える習い事を選んだりといった工夫も有効です。「高ければ良い教育」というわけではありません。市民プールでの水泳教室や、公民館でのサークル活動など、公的なサービスを利用すれば費用を抑えつつ質の高い体験ができる場合もあります。
| チェック項目 | 注意点 |
|---|---|
| 月謝以外の費用 | 発表会費、合宿費、検定料、冷暖房費、設備費 |
| 道具・ユニフォーム | 成長に伴う買い替えが必要か、指定品の価格 |
| 将来の増額 | 進級や年齢による月謝アップの有無 |
2. 送迎の負担と通いやすさ
「通いやすさ」は、習い事を継続する上で最も重要な物理的要因の一つです。どんなに素晴らしいカリキュラムの教室でも、片道1時間かけて通うとなると、子供の体力も親の時間も奪われてしまい、長続きしません。特に共働き家庭の場合、平日の夕方に送迎が可能かどうかが大きなハードルとなります。送迎バスの有無、学童保育から直接通えるか、または自宅から子供一人で歩いて行ける距離かなどを詳しく確認しましょう。
送迎は単なる移動手段の問題だけではありません。待ち時間をどう過ごすかという問題もあります。例えば、レッスン中の1時間を近くのカフェで待つのか、一度家に帰るのか、その間に夕食の買い物をするのか。兄弟で別の習い事をしている場合、それぞれの送迎時間が重なると、親はタクシー運転手のように走り回ることになり、疲弊してしまいます。「親が無理なく続けられる送迎スケジュールか」を冷静に判断する必要があります。
具体的には、小学校低学年までは親の送迎が必須となるケースが多いですが、高学年になったら自力で通える場所にあるかどうかも視点に入れておくと良いでしょう。冬場は日が暮れるのが早いため、通学路の安全性(街灯の多さや人通りの有無)もチェックポイントです。最近では、入退室をメールやアプリで通知してくれる「見守りサービス」を導入している教室も増えており、こうした安全対策の有無も教室選びの決め手になります。
| チェック項目 | 注意点 |
|---|---|
| 立地・距離 | 自宅や学校、学童からの移動時間、雨の日の手段 |
| 送迎サポート | 専用バスのルート、バス停の位置、時刻表 |
| 安全性 | 周辺の治安、入退室管理システムの有無 |
3. 子供の「やりたい」という興味・関心
習い事選びで最も尊重すべきなのは、やはり子供自身の「やりたい!」という気持ちです。親がやらせたいことと、子供がやりたいことは必ずしも一致しません。親の押し付けで始めた習い事は、子供にとって「やらされている」義務感しか生まれませんが、自分で選んだ習い事であれば、困難にぶつかったときも「自分でやりたいと言ったから」と頑張る動機になります。
しかし、子供の「やりたい」は一時的な気まぐれであることも少なくありません。テレビのアニメを見て「サッカー選手になりたい」と言ったり、友達の影響で「ピアノをやりたい」と言ったりします。そのため、興味を持ったらすぐに高額な道具を揃えて入会させるのではなく、まずは体験レッスンや短期教室に参加させて様子を見ることが重要です。実際にやってみて、先生の話を聞けるか、楽しそうにしているか、帰宅後も「また行きたい」と言うかなどを観察しましょう。
また、子供の適性を見極めるのも親の役割です。体を動かすのが大好きな子に、静かに座って行う習字を強制してもストレスになるだけかもしれません。逆に、引っ込み思案な子にあえてチームスポーツを勧めることで、性格が変わるきっかけになることもあります。子供の現在の興味だけでなく、その子の性格や特性をよく観察し、得意なことを伸ばすのか、苦手を克服させるのか、習い事に求める目的を明確にしておくことが大切です。
| チェック項目 | 注意点 |
|---|---|
| 本人の意思 | 自発的な興味か、友達の影響か、親の誘導か |
| 体験での様子 | 楽しんでいるか、先生の指示に従えているか |
| 性格との相性 | 活発、慎重、協調性、マイペースなどの特性 |
4. 将来性やスキルアップへの期待度
「その習い事が将来どのように役立つか」という視点も、親としては外せません。プロスポーツ選手やピアニストを目指すわけではなくても、習い事を通して得られるスキルが将来の受験や就職、人生の豊かさにつながるかどうかを考えます。例えば、英語やプログラミングは、これからの社会で必須となるスキルであり、実用性が高い習い事の筆頭です。論理的思考力や問題解決能力は、どんな職業に就くとしても汎用的に役立つ能力です。
一方で、直接的なスキルだけでなく「非認知能力」の向上も重要なポイントです。非認知能力とは、忍耐力、協調性、自尊心、やり抜く力など、数値化しにくい内面的な力のことです。チームスポーツでは仲間と協力する力が、武道では礼儀や精神力が鍛えられます。これらはテストの点数には直結しませんが、社会に出てから幸せに生きていくための土台となる重要な力です。
習い事を選ぶ際は、短期的な結果(泳げるようになる、計算が速くなる)だけでなく、長期的な視点(困難に立ち向かう力がつく、異文化への理解が深まる)でのメリットも考慮しましょう。「この習い事を続けることで、10年後の子供はどう成長しているだろうか?」と想像してみることが、ブレない選択につながります。
| チェック項目 | 注意点 |
|---|---|
| 実用スキル | 語学力、ITスキル、計算力など社会で役立つか |
| 非認知能力 | 忍耐力、協調性、リーダーシップ、自己肯定感 |
| 受験への影響 | 内申点への加点、特技としての自己PR |
5. 先生や教室の雰囲気との相性
どれほど評判の良い大手スクールであっても、実際に指導してくれる先生との相性が悪ければ、子供は通うのを嫌がってしまいます。特に低年齢の子供にとって、先生は親以外の初めての「指導者」であり、その影響力は絶大です。優しく褒めて伸ばすタイプの先生が良いのか、厳しく規律を重んじる先生が良いのかは、子供の性格によって異なります。体験レッスンでは、先生の指導方針や子供への接し方、言葉遣いを厳しくチェックしましょう。
また、教室全体の雰囲気や、通っている他の生徒の様子も重要な判断材料です。真剣に打ち込んでいる子が多い教室なら自然とやる気が引き出されますが、おしゃべりばかりで騒がしい教室では集中できません。また、親同士の雰囲気や関わり合い(PTAのような活動があるか、お茶会の有無など)も、親の負担に関わるため確認しておきたいポイントです。
相性を確認するためには、一度の体験レッスンだけでなく、可能であれば見学に行ったり、短期教室に参加したりして、複数の接点を持つことをおすすめします。また、ネットの口コミも参考にはなりますが、あくまで他人の主観です。最終的には、子供自身が「この先生なら頑張れそう」「ここの教室は楽しい」と感じる直感を信じてあげることが、良い出会いにつながります。
| チェック項目 | 注意点 |
|---|---|
| 指導方針 | 褒めて伸ばすか、厳しく指導するか、楽しさ優先か |
| 生徒の様子 | 楽しそうか、集中しているか、挨拶ができているか |
| 親の関わり | 親同士の付き合いの濃さ、当番制の有無 |
プログラミングやダンスなど近年注目の習い事
定番の習い事に加えて、近年急速に人気を集めているのが「新しいタイプ」の習い事です。社会の変化や教育改革に伴い、子供たちに求められる能力も変化しています。ここでは、特に注目度の高いプログラミング、ダンス、そしてSTEAM教育に関連する習い事について紹介します。これらは、これからのAI時代を生き抜く子供たちにとって、強力な武器となる可能性を秘めています。
新しい習い事は、親世代には馴染みがないことも多いため、どのようなことを行い、何が身につくのかイメージしにくいかもしれません。しかし、子供たちはデジタルネイティブであり、新しいものへの適応能力も高いです。食わず嫌いをせず、選択肢の一つとして検討してみる価値は大いにあります。
必修化で人気急上昇!プログラミング教室
2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されたことをきっかけに、プログラミング教室の人気が爆発的に高まりました。プログラミングといっても、最初から難しいコードを書くわけではありません。多くの子供向け教室では、「Scratch(スクラッチ)」などのビジュアルプログラミング言語を使用し、ブロックを組み合わせるようにしてゲームやアニメーションを作成します。これにより、楽しみながら「順序立てて物事を考える力(論理的思考力)」や「試行錯誤して解決する力(問題解決能力)」を自然と身につけることができます。
さらに進んだコースでは、ロボット制作と組み合わせて、自分でプログラムしたロボットを動かす「ロボットプログラミング」も人気です。自分の意図した通りにロボットが動かないとき、「なぜ動かないのか?」「どこを直せばいいのか?」を粘り強く検証するプロセスは、科学的な探究心を育みます。マインクラフト(マイクラ)などの人気ゲームを教材として導入している教室もあり、ゲーム好きの子供が熱中して学べる環境が整っています。
プログラミングスキルは、将来ITエンジニアにならなくても、あらゆる仕事で役立つITリテラシーの基礎となります。また、自分で作品を作り上げ、世界中に公開できるプラットフォームもあるため、クリエイティビティを発揮し、自己表現の手段として活用できる点も大きな魅力です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | 論理的思考力、問題解決力、創造力、ITリテラシー |
| 教材の例 | Scratch、マインクラフト、レゴ®など |
| 適正年齢 | 年長〜小学生(特に3・4年生から始める子が多い) |
表現力を育むダンススクール
中学校でのダンス必修化や、K-POP・SNS動画の流行を背景に、ダンススクールに通う子供たちも増えています。ヒップホップ、ジャズ、バレエ、チアダンスなどジャンルは多岐にわたりますが、共通しているのは「体を使って自分を表現する楽しさ」を知ることができる点です。音楽に合わせて体を動かすことで、リズム感が養われるのはもちろん、基礎体力や柔軟性、体幹も鍛えられます。
ダンスは「見せる」スポーツであるため、自己表現力や度胸がつきます。鏡の前で自分の動きを確認し、より格好良く見せるために研究する過程で、自分を客観視する能力(メタ認知)も高まります。また、チームでフォーメーションを組んで踊る場合、仲間と呼吸を合わせる協調性や、自分の役割を果たす責任感も育まれます。発表会やイベント出演の機会も多く、華やかな衣装を着てステージに立つ経験は、子供にとって強烈な成功体験となり、自己肯定感を大きく引き上げます。
最近では、YouTubeなどの動画を見ながら独学で踊る子もいますが、スクールに通うことで基礎から正しい体の使い方を学べ、怪我のリスクを減らすことができます。恥ずかしがり屋の子でも、ダンスを通して性格が明るくなったり、積極的になったりするケースも多く、心身の解放につながる習い事として注目されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なメリット | リズム感、表現力、柔軟性、協調性、度胸がつく |
| ジャンル | ヒップホップ、チア、バレエ、ジャズ、K-POP |
| 親の負担 | 発表会の衣装準備やメイク、チケットノルマがある場合も |
よくある質問 FAQ
- 子供が「習い事を辞めたい」と言い出した時はどうすればいいですか?
-
まずは感情的に怒らず、理由を詳しく聞いてあげてください。「先生が怖い」「友達と喧嘩した」「練習が辛い」「他にやりたいことができた」など、理由は様々です。一時的なスランプであれば、励まして目標(次の発表会まで、など)を設定することで乗り越えられることもあります。しかし、精神的に追い詰められている場合や、どうしても合わないと感じている場合は、無理に続けさせるよりも、すっぱり辞めて新しい可能性を探すのも一つの正解です。「辞め癖がつく」と心配しすぎず、子供の心に寄り添った判断をしましょう。
- 習い事を掛け持ちさせる場合、いくつまでなら大丈夫ですか?
-
一般的には2〜3個掛け持ちしている家庭が多いですが、正解の個数はありません。重要なのは「子供に自由な時間(遊んだりぼーっとしたりする時間)が残されているか」です。毎日習い事で埋まっていて、学校の宿題をする時間もないような状態はオーバーワークです。また、親の送迎や経済的な負担が限界を超えないことも大切です。子供が疲れた様子を見せていないか、睡眠時間が削られていないかを観察し、スケジュールに余白を持たせるように調整してください。
- いつから習い事を始めるのがベストですか?
-
習い事の種類によって適齢期は異なります。例えば、水泳(ベビースイミング)やリトミックは0歳から始められますし、ピアノや英会話は3〜4歳頃から始める子が多いです。一方で、野球やサッカーなどのルールのあるスポーツは、集団行動ができるようになる年中・年長以降や小学生からが一般的です。早ければ良いというわけではありませんが、「子供が興味を持った時」が一番の始めどきです。周りに流されず、子供の発達段階に合わせて検討してください。
まとめ
子供の習い事ランキングや選び方のポイントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。水泳やピアノといった定番の習い事から、プログラミングなどの新しい習い事まで、選択肢は無限に広がっています。どの習い事にも素晴らしいメリットがありますが、最も大切なのは「その習い事が、目の前の我が子を笑顔にしているか」という視点です。
ランキング上位のものが必ずしも正解ではありません。費用や送迎といった親の事情も、長く続けるためには無視できない重要な要素です。まずは親子でよく話し合い、体験レッスンなどを通して、実際に肌で感じてみてください。失敗しても大丈夫です。色々な経験を通して、子供が「好き」や「得意」を見つけ、自信を持って成長していく過程そのものを、親として温かく見守ってあげましょう。
