「高学年になってから、学校の帰りが遅くて習い事の時間がない」「塾に通い始めたけれど、今までの習い事をどう整理すべきか迷う」このようにお悩みではありませんか?小学校高学年になると、低学年の頃とは生活リズムも子供の意識も大きく変化します。
今まで続けてきたことを辞めるのは勇気がいりますし、かといって新しいことを始めるにも時間の制約が大きくなる時期です。しかし、この時期だからこそ身につけられるスキルや、心の成長につながる経験があるのも事実です。
もし、お子様の今の状況に合った最適な選択ができなかった場合、親子共に疲弊してしまい、本来楽しむべき習い事がストレスの原因になってしまうかもしれません。逆に、適切な見直しと選択ができれば、忙しい中でも子供はイキイキと成長し、中学進学への自信をつけることができるでしょう。
この記事でわかること
- 高学年特有の忙しさに対応した習い事の選び方と整理の基準
- 塾や学校行事と両立しやすいおすすめの習い事5選
- 子供が「辞めたい」と言った時の正しい対処法と話し合い方
- 自立心を育てるための親のサポートと距離感の保ち方
なぜ高学年の習い事選びは迷うのか?忙しさの壁と変化
小学校4年生から6年生にかけての高学年の時期は、子供にとっても親にとっても「習い事の転換期」と言えます。低学年の頃のように「とりあえず色々な経験をさせたい」という段階から、より専門的なスキル習得や、将来を見据えた選択へとシフトしていく必要があるからです。
多くの家庭で「このまま続けていていいのだろうか」「もっと今の生活に合ったものがあるのではないか」と迷いが生じるのは、子供を取り巻く環境が劇的に変化するためです。まずは、なぜ高学年になると習い事選びが難しくなるのか、その背景にある「3つの変化」について詳しく理解を深めていきましょう。原因を明確にすることで、我が子に合った対策が見えてきます。
学校生活と時間の使い方の変化による物理的な限界
高学年になると、学校での拘束時間が物理的に長くなります。5・6年生になれば6時間授業の日が増え、放課後には委員会活動やクラブ活動が始まります。帰宅時間が16時半や17時を過ぎることも珍しくありません。低学年の頃なら15時台に帰宅して、おやつを食べてから余裕を持って習い事へ行けましたが、高学年では帰宅後すぐにランドセルを置いて飛び出していかなければ間に合わない、という状況になりがちです。
例えば、私の知人の家庭では、水泳教室の時間が17時からだったため、学校の委員会が長引くと遅刻してしまうという問題に直面しました。子供は「急いで行かなきゃ」というプレッシャーでイライラし、帰宅後も疲れ切って宿題に手がつかないという悪循環に陥ってしまったのです。このように、単に「時間が足りない」だけでなく、タイトなスケジュールによる精神的な焦りが、習い事を続ける上での大きな障壁となります。
また、学校の宿題の量や難易度も上がります。自主学習ノート(自学)などの課題に取り組む時間も確保しなければならず、平日の自由時間は大幅に削られます。「習い事に行く時間」だけでなく、「そのための準備や予習復習、移動時間」も含めると、一週間のスケジュールは想像以上に過密になっていることが多いのです。
中学受験や塾通いとの兼ね合いで生じる優先順位の迷い
高学年における最大の悩みの一つが、学習塾との両立です。中学受験をする場合はもちろん、公立中学に進む場合でも、英語や算数の先取り学習のために通塾を始める家庭が増加します。塾は週に2〜3回、夕方から夜にかけての時間帯を占めるため、既存の習い事と曜日が重なったり、体力的な限界を迎えたりすることがあります。
具体的には、「ピアノの発表会前だけど、塾の模試も近い」といったダブルブッキングのような状況が発生します。親としては「勉強も大切だけど、これまで頑張ってきたピアノも辞めさせたくない」という板挟みの気持ちになるでしょう。しかし、全てを全力でこなそうとすると、子供がキャパシティオーバーを起こしてしまいます。
ここで重要なのは、「今の時期における最優先事項は何か」を親子で共有することです。全ての習い事を継続することが正解ではなく、時期によって重点を置く場所を変える柔軟性が求められます。塾を優先するためにスポーツ系の習い事を一旦休会する、あるいは回数を減らすといった調整が必要になる場面も出てくるでしょう。
子供の自我の芽生えと「辞めたい」「やりたい」の葛藤
高学年は「ギャングエイジ」とも呼ばれ、親の言うことよりも友達関係や自分の意思を優先したくなる時期です。これまでは親が勧めた習い事を素直に通っていた子も、「友達と遊びたいから辞めたい」「〇〇ちゃんがやっているダンスを私もやりたい」といった自己主張を強くするようになります。これは成長の証でもありますが、親としては「せっかく続けたのにもったいない」「一時の感情で辞めて後悔しないか」と不安になるものです。
例えば、長年続けてきたサッカーを「練習がきついから辞めたい」と言い出したとします。親としては「忍耐力をつけてほしい」と願いますが、子供の本音は「コーチと合わない」「実は他のことに興味がある」など別の場所にあるかもしれません。高学年の子供は、自分の得意・不得意を客観的に認識し始めます。周りと比べて自分がどの程度の実力かが見えてくるため、劣等感から「辞めたい」と言い出すケースも少なくありません。
このような葛藤がある中で、親が一方的に「続けなさい」と強制するのは逆効果になりがちです。子供の言葉の裏にある本当の気持ち(検索意図でいう潜在的な悩み)を汲み取り、対話を通じて納得解を見つけるプロセスが、習い事選び以上に重要になってきます。
忙しい高学年でも続く!習い事選びの3つの基準

時間も体力も限られる高学年の子供にとって、習い事選びの失敗は大きな負担となります。これから新しく始める場合も、今の習い事を見直す場合も、低学年の頃とは違った「高学年ならではの基準」を持つことが成功の鍵です。
闇雲に選ぶのではなく、子供の生活スタイルや性格にフィットするかどうかを慎重に見極める必要があります。ここでは、忙しい毎日の中でも無理なく続けられ、かつ子供の成長につながるための3つの重要な基準について解説します。
1. 「好き」と「得意」を伸ばす内発的動機づけ
高学年の習い事を継続させる最大のエネルギー源は、子供自身の「これが好き」「これが得意だ」というポジティブな感情です。親がやらせたいことよりも、子供が興味を持っていることを優先しましょう。なぜなら、忙しい中で時間を割いて取り組むには、強い動機づけが必要だからです。嫌々通う習い事は、高学年の貴重な時間を浪費するだけでなく、ストレスの温床になってしまいます。
具体的には、学校の図工が好きなら絵画教室やプログラミング(クリエイティブ系)、体を動かすのが好きなら競技志向ではないフットサルやダンスなどが挙げられます。「クラスの誰よりも詳しくなれる」「没頭できる」という体験は自己肯定感を高め、学校生活での自信にもつながります。習い事が、忙しい毎日の「息抜き」や「居場所」になるような選択が理想的です。
| 判断基準 | 継続しやすい特徴 | 避けたほうがよい特徴 |
|---|---|---|
| 動機 | 子供自身が「やりたい」と言った | 親が「将来のため」と強制した |
| 感情 | 行くと元気になって帰ってくる | 行く前に毎回渋り、帰宅後不機嫌 |
| 自信 | 「自分はこれが得意」と言える | 周りと比較して劣等感を感じている |
上記の表のように、子供の反応を観察してみてください。もし「避けたほうがよい特徴」に当てはまる場合は、その習い事が現在の子供に合っていない可能性があります。高学年では「得意を伸ばす」ことにフォーカスすることで、効率よくスキルを習得できます。
2. 通いやすさと時間の融通(オンライン・振替制度)
高学年の習い事選びで実利的な面で最も重視すべきは、「通いやすさ」と「時間の融通」です。どんなに素晴らしいカリキュラムでも、通学に片道30分以上かかったり、欠席時の振替ができなかったりすると、継続率は著しく下がります。特に塾や委員会で帰宅が遅くなることを想定し、生活動線に無理のない場所を選ぶことが鉄則です。
最近では、オンラインで受講できる習い事が増えています。英会話やプログラミング、家庭教師などは、自宅にいながら受講できるため、移動時間(往復で1時間など)を節約できます。この「浮いた1時間」は、高学年にとって非常に貴重です。夕食までの間にサッとレッスンを受けたり、お風呂上がりのリラックスタイムに受講したりと、隙間時間を有効活用できます。
また、対面の教室であっても「振替制度」が充実しているかどうかは必ず確認してください。「修学旅行と重なった」「急な体調不良」「塾の特別講習が入った」など、高学年は予定変更が頻発します。当日キャンセルでも別日に振替ができる教室や、月謝が無駄にならないシステムを採用している教室を選ぶことで、親のストレスも大幅に軽減されます。
3. 将来(中学・高校)につながる実用的なスキル
高学年からの習い事は、単なる趣味に留まらず、中学・高校、さらにはその先につながる「実利」を兼ね備えていると、親子共に納得感が高まります。これは「受験に役立つ」という意味だけでなく、将来社会に出た時に武器になるスキルや、一生楽しめる趣味としての基盤を作るという意味も含まれます。
例えば、英語は2020年の教育改革により小学校でも教科化され、中学英語の難易度も上がっています。高学年のうちに「英語への抵抗感をなくす」「リスニング耳を作る」ことは、中学入学後の学習負担を大きく減らすことにつながります。また、プログラミング的思考は、情報化社会においてどの分野に進んでも必要とされる基礎力です。
スポーツや芸術に関しても、「プロを目指す」といった高い目標だけでなく、「部活動で活躍できる」「一生の趣味として楽しめる」という視点が大切です。中学に入れば部活動が始まりますが、小学生のうちに基礎を固めておくことで、スムーズにスタートダッシュを切ることができます。「この習い事は中学に行っても役に立つね」という未来のビジョンを子供と共有できるものがおすすめです。
高学年から始めるのにおすすめの習い事5選【男女別・目的別】
それでは、具体的にどのような習い事が高学年の子供たちに適しているのでしょうか。ここでは、忙しいスケジュールでも取り組みやすく、かつ将来性や教育効果が高い習い事を厳選して5つ紹介します。
それぞれの習い事について、おすすめする理由や、どのようなタイプの子に向いているかを詳しく解説しますので、お子様の興味や性格と照らし合わせながら検討してみてください。
1. プログラミング:論理的思考と将来性を養う
近年、男の子・女の子問わず人気が急上昇しているのがプログラミングです。小学校での必修化に伴い、習い事としての需要も高まっています。プログラミングの最大の魅力は、コードを書く技術そのものよりも、「物事を順序立てて考え、試行錯誤しながら解決する力(論理的思考力)」が身につく点にあります。
高学年から始めるメリットとして、算数などの抽象的な概念が理解できるようになっているため、より本格的な言語学習(PythonやJavaScriptなど)や、複雑なゲーム制作にスムーズに入れることが挙げられます。また、マインクラフト(Minecraft)やRobloxなど、子供たちが普段遊んでいるゲームを教材にする教室も多く、「遊びの延長」として楽しく取り組めるのも特徴です。
さらに、プログラミング教室はオンライン受講に対応している場合が多く、通学時間を削減できます。自分のペースで課題を進められる形式の教室なら、他の習い事や塾とのスケジュール調整もしやすいでしょう。「ゲームが好き」「ブロック遊びや工作が好き」というお子様には特におすすめです。
2. 英会話・オンライン英語:中学準備と時間効率を両立
「中学英語の準備をしておきたい」と考える家庭に最適なのが英会話です。特に高学年からは、従来の読み書き中心の学習塾だけでなく、「話す・聞く」に重点を置いた英会話の需要が高まります。中学に入ると文法学習がメインになり、英語嫌いになってしまう子も多いため、小学生のうちに「英語を使ってコミュニケーションが取れた!」という成功体験を積んでおくことが非常に効果的です。
忙しい高学年には、断然オンライン英会話がおすすめです。毎日25分などの短時間で受講できるプランが多く、早朝や夜遅い時間でも自宅でレッスンを受けられます。送り迎えが不要なため、親の負担もありません。費用も通学型に比べて安価な場合が多く、コストパフォーマンスに優れています。
一方で、友達と一緒に学びたい、対面で先生と触れ合いたいという子には通学型が向いています。子供の性格に合わせて、マンツーマンのオンラインか、グループレッスンの通学型かを選ぶと良いでしょう。
3. 書道・習字:集中力アップと内申点へのメリット
昔からの定番ですが、書道・習字は高学年になっても根強い人気があります。その理由は、単に字が綺麗になるだけでなく、「精神統一」や「集中力」を養う効果があるからです。学校や塾で忙しく、常に何かに追われている現代の子供たちにとって、静かに墨を磨り、紙に向かう時間は貴重なリフレッシュタイムになります。
また、実利的なメリットとして、段位を取得しておくと中学・高校での内申書や調査書に記載できる場合があります。字が綺麗であることは、テストの答案や提出物の印象を良くし、一生役立つスキルです。高学年になると文字を書く機会も増えるため、自分の字にコンプレックスを持たず、自信を持って書けるようになることは大きな財産です。
4. スポーツ系(水泳・ダンス等):体力作りとリフレッシュ
高学年になると座学の時間が増え、運動不足になりがちです。勉強のストレスを発散し、体力を維持するためにスポーツ系の習い事を続けることは非常に意義があります。ただし、選手育成コースのようなハードなものではなく、週1回のリフレッシュ目的や、基礎体力をつけるためのコースへの変更も検討しましょう。
例えば、水泳は全身運動であり、心肺機能を高めるため、風邪を引きにくい丈夫な体を作ります。ダンスは、リズム感を養うだけでなく、中学校での必修化にも対応できます。最近では、K-POPなどの流行曲に合わせて踊るクラスも人気で、女子だけでなく男子の受講者も増えています。チームスポーツよりも、個人のペースで続けられるスポーツの方が、塾などで忙しい高学年にはスケジュール調整がしやすい傾向にあります。
5. クリエイティブ系(動画編集・イラスト):自己表現の場
近年注目を集めているのが、動画編集やデジタルイラストなどのクリエイティブな習い事です。YouTuberやイラストレーターに憧れる子供たちにとって、自分の好きなことを形にできる場所は大きな喜びです。タブレットやPCを使って作品を作り上げるプロセスは、創造性や構成力を養います。
これらの習い事は、学校の勉強とは全く異なる脳の使い方をするため、勉強疲れの癒やしになることもあります。また、完成した作品をコンテストに応募したり、家族に見せたりすることで、他者からの評価を得やすく、自己肯定感を高めるのに役立ちます。「勉強は苦手だけど、絵を描くのは誰にも負けない」という自信は、多感な時期の子供の心の支えになります。
習い事を「整理する・辞める」タイミングの見極め方
新しいことを始める一方で、既存の習い事を「いつ辞めるか」という問題は、多くの親にとって頭の痛いテーマです。「継続は力なり」という言葉がある通り、安易に辞めさせるのは良くないと考えがちですが、目的のない惰性での継続は時間を浪費するだけです。
ここでは、親子ともに納得して習い事を卒業、あるいは整理するための適切なタイミングと判断基準について解説します。辞めることは「逃げ」ではなく、次のステップへの「前向きな選択」だと捉えることが大切です。
明確な目標を達成した時(「区切り」をつける)
最も円満で達成感のある辞め時は、具体的な目標をクリアしたタイミングです。例えば、スイミングなら「個人メドレー200m完泳まで」「1級合格まで」、ピアノなら「ソナチネが終わるまで」「次の発表会まで」、書道なら「〇段合格まで」といった具合です。
子供が「辞めたい」と言い出した時、すぐに辞めさせるのではなく、「あと3ヶ月でこの級になれるから、そこまで頑張ってみよう」と提案してみてください。ゴールが見えることで子供のモチベーションが再燃することもありますし、もし辞めることになっても「ここまでやり遂げた」という成功体験を持って卒業できます。中途半端にフェードアウトするのではなく、「卒業」という形をとることで、子供の自信を損なわずに済みます。
子供の負担が限界を超えた時(生活リズムの崩壊)
習い事のために生活の基本がおろそかになっている場合は、早急な見直しが必要です。具体的には、「睡眠時間が確保できていない」「学校の宿題が終わらない」「常に疲れていてイライラしている」「学校の授業中に居眠りをしている」といったサインが見られた時です。
高学年は体が成長する時期であり、十分な睡眠と休息が不可欠です。習い事の詰め込みすぎで心身の健康を害してしまっては本末転倒です。このような状況では、親が主導権を持って「勇気ある撤退」を決断することも必要です。「一旦休会して、様子を見よう」という選択肢も持っておくと良いでしょう。何よりも子供の健康と学校生活が最優先であることを忘れないでください。
親子での話し合い方と「辞める」という決断のポジティブな意味
習い事を辞める際は、必ず子供と膝を突き合わせて話し合いましょう。一方的に「もう辞めなさい」と通告するのも、子供の「辞めたい」を鵜呑みにするのも良くありません。なぜ辞めたいのか、辞めたらその時間を何に使いたいのかを言語化させることが大切です。
話し合いの中で、「今まで頑張ってきた力は無駄にならない」「新しいことに挑戦するための時間を空けるんだ」というポジティブな意味付けをしてあげてください。例えば、「サッカーで培った体力は、これから受験勉強を頑張るための基礎になるよ」といった声かけです。習い事を整理することは、自分の人生の優先順位を決めるという、大人への第一歩の練習でもあります。この経験を通じて、子供自身に選択させる(自己決定させる)ことが、自立心を育みます。
親のサポートと関わり方|高学年ならではの距離感
低学年の頃は、送迎やスケジュールの管理、宿題のチェックまで親が手取り足取りサポートしてきましたが、高学年になるとその関わり方も変化させる必要があります。過干渉にならず、かといって放任しすぎない、絶妙な距離感が求められます。
子供の自立を促しながら、安心して習い事に打ち込める環境を整えるために、親ができる賢いサポート方法について見ていきましょう。
送り迎えやスケジュール管理の適度な手放し
高学年になったら、徐々に自分のことは自分で管理できるように促していきましょう。例えば、習い事の準備や出発時間の管理を子供自身に任せてみます。「何時に家を出れば間に合うか」を逆算して行動する力は、将来的に非常に重要になります。もちろん、最初は失敗して遅刻することもあるかもしれませんが、その失敗から学ばせることも教育の一つです。
また、送迎についても、安全なルートであれば公共交通機関や自転車を使わせるなど、親の手を離していくことを検討してください。これにより、親自身の負担も減り、子供も「一人でできた」という自信を持つことができます。ただし、夜遅くなる場合や治安に不安がある場所などは、引き続きサポートが必要です。GPS端末を持たせるなど、安全面の対策は万全にしつつ、少しずつ手を離していくバランスが大切です。
子供の意見を尊重しつつ、アドバイスするバランス
習い事に関して子供が相談してきた時、親はつい「こうした方がいい」と結論を急いでしまいがちです。しかし、高学年の子供は、自分の意見を聞いてもらいたい、一人の人間として扱ってほしいという欲求を持っています。まずは「否定せずに聞く」ことに徹しましょう。
その上で、人生の先輩としてのアドバイスを伝えます。例えば、「辞めたい」と言われた時、「ダメよ!」と頭ごなしに否定するのではなく、「そっか、辛いんだね。具体的に何が一番嫌なの?」と深掘りし、客観的な視点を提供します。「ここを乗り越えたらもっと楽しくなるかもしれないよ」という視点や、「別の教室に移るという手もあるよ」といった選択肢を提示することで、子供が自分で納得して決断できるよう導いてあげてください。親は「決定者」ではなく「伴走者」であるという意識を持つと、良好な親子関係を築けます。
よくある質問(FAQ)
最後に、小学生高学年の習い事に関して、多くの親御さんが抱える疑問にお答えします。
- 週に何回くらい習い事をするのが平均的ですか?
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高学年の場合、週に2〜3回程度が一般的です。塾に通い始めると週3〜4日が埋まることも珍しくありません。大切なのは回数よりも、子供が自由に使えたり休息できたりする「余白の時間」が週に1〜2日は確保されているかどうかです。
- 子供が「何も習いたくない」と言うのですが、無理にさせるべき?
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無理強いはおすすめしません。高学年は学校生活だけでも多忙です。「何もしない時間」がその子にとって必要な休息や充電期間である可能性もあります。ただし、完全に放置するのではなく、単発のワークショップや体験イベントに誘ってみるなど、興味の種まきは継続することをおすすめします。
- 塾と習い事の日程が重なってしまいました。どう調整すべき?
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まずは習い事の方に振替制度や曜日変更が可能か相談してみましょう。それが難しい場合、優先順位を決める必要があります。中学受験をするなら塾を優先するケースが多いですが、子供が習い事で重要な役割(スポーツのレギュラーなど)を担っている場合は、個別の単科塾や家庭教師に切り替えるなど、学習環境の方を変える柔軟な発想も必要です。
まとめ
小学校高学年の習い事選びは、子供の成長と生活環境の変化に対応するための大切なステップです。忙しい中でも習い事を続けることは、子供の自信やスキルの向上につながりますが、無理は禁物です。
- 習い事選びは「好き・得意」「通いやすさ」「将来性」の3軸で考える
- オンラインや振替制度を活用し、時間を有効に使う工夫をする
- 辞める時は明確な「区切り」を設け、ポジティブな卒業にする
- 親は管理しすぎず、子供の自律を促すサポーターに徹する
今の習い事が子供にとって「負担」になっているのか、それとも「成長の糧」になっているのか、この機会にぜひ親子で話し合ってみてください。正解は一つではありません。お子様の笑顔が増え、家族みんなが納得できる選択ができることを応援しています。
