MENU

小学3年生の習い事の選び方と見直し方:9歳の壁を乗り越えるヒント

小学3年生の習い事記事プレビュー

小学3年生になると、今までなんとなく続けてきた習い事に対して、「本当にこのままでいいのかな?」と迷いを感じる瞬間が増えてきませんか。

低学年の頃は楽しそうに通っていたのに、「行きたくない」と言い出したり、周りの友達と比べて「自分は下手だ」と落ち込んだり。あるいは、学校の勉強が少しずつ難しくなり、宿題に追われて習い事との両立に頭を抱える日もあるでしょう。

実は、9歳から10歳にあたるこの時期は、子供の発達において非常に重要な転換期であり、得意と不得意がはっきりと分かれてくるタイミングでもあります。親としては、苦手を克服させるべきか、それとも得意なことをもっと伸ばしてあげるべきか、判断に迷う場面も多いものです。

この記事では、そんな「習い事の曲がり角」に立つ小学3年生のお子さんを持つ親御さんに向けて、子供の成長に合わせた習い事の選び方や見直し方を詳しく解説します。

この記事でわかること

小学3年生は「得意・不得意」が分かれる重要な分岐点

小学3年生という時期は、単に学年が一つ上がったというだけでなく、子供の心と頭の中で大きな変化が起こるタイミングです。これまで無邪気に楽しんでいたことが急につまらなく感じたり、逆に特定のことに対して強い執着を見せたりするのは、成長の証でもあります。

親から見ると「急にやる気がなくなった」「反抗的になった」と感じるかもしれませんが、これは子供自身が自分を客観的に見られるようになってきたことの裏返しです。ここでは、なぜ小学3年生が習い事選びにおいて重要な分岐点となるのか、その背景にある「9歳の壁」や学習環境の変化について詳しく掘り下げていきます。

「9歳の壁」とは?子供の心に起きている変化

教育や育児の場面でよく耳にする「9歳の壁」や「小4の壁」という言葉をご存じでしょうか。これは、抽象的な思考ができるようになる一方で、自分と他者を比較して劣等感を抱きやすくなる時期を指します。1、2年生までは「かけっこで一番になりたい!」「テストで100点取りたい!」という単純な動機で頑張れていた子が、3年生頃になると「努力してもあの子には勝てない」「自分はこれに向いていない」という現実的な壁に直面し始めます。

例えば、サッカー教室でこれまで楽しくボールを追いかけていただけだったのが、レギュラー争いやポジション争いを意識し始め、「自分は足が遅いからフォワードは無理だ」と冷静に分析し、挫折を感じるのもこの時期です。また、親や先生の言うことをそのまま受け入れる「ギャングエイジ」からの脱却も始まり、仲間同士のつながりを重視するようになります。

この変化は習い事へのモチベーションに直結します。「先生に褒められるから行く」という動機だけでは続かなくなり、「自分が楽しいから」「上手くなりたいから」という内発的な動機が必要になってくるのです。だからこそ、この時期に子供が何に対して「壁」を感じているのか、親が丁寧に観察し、共感してあげることが非常に重要になります。

学校の勉強が難しくなり、好き嫌いが明確になる

小学3年生の学習内容は、低学年と比べて一気に抽象度が上がります。算数では割り算や分数、小数といった概念が登場し、国語では漢字の数が増えるだけでなく、文章の行間を読み取る力が求められるようになります。理科や社会も生活科から独立した教科となり、覚えるべき知識量が格段に増えていきます。

これまでテストで100点を取るのが当たり前だった子でも、少しずつミスが増えたり、理解に時間がかかったりする場面が出てきます。すると、子供の中で「算数は苦手だけど、国語は好き」「理科の実験は楽しいけれど、漢字練習は嫌い」といった具合に、学習における好き嫌い、得意不得意がはっきりと自覚されるようになるのです。

この学習面の変化は、習い事選びにも密接に関わってきます。「学校の授業についていけるように公文やそろばんを始めるべきか」「得意な理科を伸ばすためにロボット教室に通わせるか」といった選択肢が現実味を帯びてくるからです。単なる体験としての習い事から、将来の学習基盤を作るための習い事へと、親の意識もシフトさせる必要があるでしょう。

周りの友達と比較し始め、自己肯定感が揺らぎやすい

3年生になると、教室や習い事の場での人間関係も複雑になります。これまでは「みんな仲良し」で済んでいた関係が、能力による序列やグループ分けによって変化し始めます。「Aちゃんはピアノがすごく上手」「B君はスイミングの進級テストに合格した」といった他人の成果が目に入るようになり、自分と比較してしまうのです。

特に習い事の世界では、進級やコンクール、試合結果など、実力が数字や色帯などで可視化されやすい環境にあります。一生懸命練習しているのに結果が出ないとき、子供は深く傷つき、「自分はダメなんだ」と自己肯定感を下げてしまいがちです。この時期に「どうしてできないの!」と追い詰めるのは逆効果です。

むしろ、結果ではなくプロセスを評価したり、他人との比較ではなく「先月の自分よりこれだけできるようになった」という過去の自分との比較を促したりするサポートが求められます。習い事が自己肯定感を下げる原因になるのか、それとも「頑張ればできる」という自信を育む場になるのかは、この時期の親の関わり方次第で大きく変わると言っても過言ではありません。

得意なことを伸ばすか、苦手を克服するか?選び方の基準

得意なことを伸ばすか、苦手を克服するか?選び方の基準

得意不得意が見えてきたからこそ悩むのが、「長所をさらに伸ばす方向」へ進むか、それとも「短所を補う方向」へ舵を切るかという選択です。どちらも正解のように思えますが、子供の性格やその習い事が持つ性質によって、選ぶべき道は異なります。

例えば、運動が苦手な子に無理やりスポーツを続けさせることで苦手意識がさらに強まることもあれば、逆に諦めずに続けたことで忍耐力がつくケースもあります。ここでは、親としてどのような視点で判断すればよいのか、具体的な基準について解説します。

「好き」を最優先にするメリットと将来への影響

結論から言うと、小学3年生の段階では「子供が心から好きだと思えること」「得意だと感じていること」を最優先に伸ばすことをおすすめします。なぜなら、前述した「9歳の壁」による自己肯定感の低下を防ぐためには、「自分にはこれがある!」と思える強みを持つことが最強の武器になるからです。

得意なことに没頭する時間は、脳の機能を活性化させ、集中力や探究心を自然と育みます。例えば、「恐竜が好きで図鑑ばかり見ている」という子なら、それを「勉強もしなさい」と止めるのではなく、博物館のワークショップに参加させたり、関連する科学教室を提案したりすることで、知識欲はさらに深まります。一つの分野で「突き抜けた経験」を持つことは、将来、壁にぶつかったときに「自分なら乗り越えられる」という根拠のある自信につながります。

また、好きこそ物の上手なれと言うように、好きなことであれば自ら工夫し、練習するようになります。親が「練習しなさい」と言わなくても自走できる状態を作ることが、高学年以降の受験勉強や部活動においても、自律的に取り組む姿勢の土台となります。

苦手克服系の習い事を選ぶ際の注意点と子供の心理

一方で、「字が汚いから習字を習わせたい」「計算が遅いからそろばんに行かせたい」といった、親主導の苦手克服を目的とした習い事も検討されるでしょう。これ自体は悪いことではありませんが、子供が「やらされている」と感じてしまうと、効果が薄いどころか、その分野自体を嫌いになってしまうリスクがあります。

苦手なことに取り組む際の子供の心理は、大人にとっての「苦手な業務」と同じです。ストレスがかかり、逃げ出したくなるのが自然な反応です。もし苦手克服系の習い事を選ぶなら、ゴール設定を低くし、小さな成功体験を積み重ねられる環境を選ぶことが大切です。例えば、厳しい指導で有名な教室よりも、個人のペースに合わせてくれる個別指導や、ゲーム感覚で取り組めるアプリ併用型の教室などが向いています。

また、「いつまで続けるか」という期限を設けるのも一つの手です。「まずは半年だけやってみよう」「この級に合格したら辞めてもいいよ」と出口を示してあげることで、子供も「そこまでなら頑張ってみよう」と前向きに取り組めるようになります。終わりの見えない苦行にしてはいけません。

親の希望と子供の意思が食い違った時の対処法

習い事選びで最も頭を悩ませるのが、親の希望と子供のやりたいことが一致しない場合です。「親は英語を習わせたいが、子供はサッカーをやりたがる」「子供はピアノを辞めたいと言うが、親は続けてほしい」といった衝突は、3年生頃から頻繁に起こります。

このような場合、まずは子供の言い分を否定せずに最後まで聞くことが鉄則です。「なぜやりたいのか」「なぜ辞めたいのか」を深く掘り下げて聞いてみてください。単に「先生が怖い」という理由なら教室を変えれば解決するかもしれませんし、「友達がいないから」なら友達と一緒のクラスに移ることで解決するかもしれません。

もし、新しい習い事を始めるにあたって意見が割れた場合は、以下の表のような視点で整理し、親子で話し合ってみることをお勧めします。妥協点を見つけるのではなく、お互いが納得できる「お試し期間」を設けるなどの柔軟な対応が、親子の信頼関係を守ります。

親と子供の視点の違いを整理しました。

判断の視点親の考え(例)子供の考え(例)
将来性英語は将来仕事で使うから必須今楽しいかどうかが大事
継続性一度始めたら簡単に辞め癖をつけたくないつまらないのに続ける意味がわからない
目的苦手を克服して平均点を上げたい得意なことで褒められたい

小学3年生から始めるのにおすすめの習い事【ジャンル別】

ここからは、小学3年生という年齢に適した、おすすめの習い事をジャンル別にご紹介します。低学年から継続している子も多い中、3年生からの「途中入会」でも馴染みやすく、かつ今後の成長にプラスになるものを選定しました。

特にこの時期は、論理的思考力が伸びる時期なので、頭を使って考えるタイプの習い事や、より高度な技術を要するスポーツなどが適しています。お子さんの性格や興味に合わせて参考にしてください。

思考力や論理性を養う学習系(プログラミング・英語など)

2020年から小学校で必修化されたプログラミングは、3年生から始めるのに最適な習い事の一つです。ゲーム感覚で取り組めるビジュアル言語からスタートし、徐々にコードを書く本格的な学習へと移行できるため、論理的思考力(ロジカルシンキング)を養うのにうってつけです。「マインクラフト」などのゲームが好きな子なら、熱中して取り組めるでしょう。

英語・英会話も、学校での外国語活動が本格化するこの時期に始めると、授業への自信につながります。低学年までは「耳で聞いて真似する」ことが中心でしたが、3年生からはアルファベットの読み書きや、文法的なルールへの理解も少しずつできるようになります。オンライン英会話などを活用し、マンツーマンで話す機会を増やすのも効果的です。

また、理科実験教室やロボット教室も人気です。座学だけでなく、手を動かして「なぜこうなるのか?」を仮説・検証するプロセスは、これからの時代に求められる探究心を大いに育ててくれます。これらは「勉強」という意識を持たずに楽しく学べる点が大きなメリットです。

体力作りとチームワークを学ぶ運動系(ダンス・水泳・球技)

身体がしっかりしてくる3年生は、より複雑な動きやルールのあるスポーツを楽しめるようになります。特にダンスは、2012年から中学校で必修化されており、リズム感や表現力を養うだけでなく、全身運動としての効果も高いです。好きなアイドルの曲に合わせて踊ることでストレス発散にもなり、自己表現の場として機能します。

水泳は、習い事ランキングで常に上位に入る定番ですが、3年生から始める場合は「選手コースを目指す」というよりは、「体力向上」や「4泳法の習得」を目標にすると良いでしょう。学校のプール授業でヒーローになれるというわかりやすいメリットもあり、自己肯定感を高めやすいスポーツです。

サッカーや野球、ミニバスなどの球技は、チームプレイを通じて協調性や役割分担を学ぶ絶好の機会です。ただし、この年齢から始めると、すでに経験年数の長い子との実力差を感じやすい側面もあります。そのため、勝利至上主義のチームよりも、初心者歓迎で楽しむことを重視しているクラブを選ぶのが、長く続けるコツです。

感性と自己表現を磨く芸術系(絵画・楽器)

言語化能力が高まる3年生ですが、言葉では伝えきれない感情やイメージを表現する場として、芸術系の習い事は心の安定剤になります。絵画教室や造形教室は、正解のない世界で自分だけの表現を追求できるため、学校の評価軸とは違う場所で自分を認めてもらえる貴重なサードプレイスになります。

音楽系では、ピアノやバイオリンなどの個人レッスンに加え、ギターやドラムなど、バンド活動につながる楽器に興味を持ち始める子もいます。楽譜を読む力は、数学的な思考にも通じると言われており、脳の発達にも良い影響を与えます。

特に最近では、タブレットを使ったデジタルアートや、動画編集を学べるクリエイティブな教室も増えています。子供がiPadでお絵描きをするのが好きなら、それを単なる遊びで終わらせず、プロのツールを使った創作活動へと昇華させてあげるのも素晴らしい選択です。

忙しくなる3年生、学校・宿題と習い事を両立させるコツ

小学3年生になると授業時間が週26コマ(※地域による)程度に増え、6時間授業の日も多くなります。帰宅時間が遅くなる上に宿題も増えるため、これまでと同じペースで習い事を入れていると、親子ともにパンクしてしまう可能性があります。

「時間がなくて宿題が終わらない」「疲れて習い事に行きたがらない」といったトラブルを未然に防ぐためには、スケジュールの見直しと親のサポートが不可欠です。ここでは、無理なく両立させるための具体的なマネジメント術を紹介します。

タイムスケジュール管理は親のサポートが必須

子供任せにしておくと、ダラダラとテレビを見てしまい、習い事に行く直前になって「準備してない!」と慌てることになりがちです。3年生までは、まだ時間の感覚が大人ほど正確ではありません。帰宅してから寝るまでのタイムスケジュールを可視化し、親子で共有することが大切です。

具体的には、円グラフやリスト形式で「16:00〜おやつ・宿題」「17:00〜習い事へ出発」といったスケジュール表を作成し、リビングに貼っておきましょう。ポイントは、詰め込みすぎないことです。学校から帰ってきて一息つく「空白の時間」を15分でも確保することで、気持ちの切り替えがスムーズになります。

また、宿題をするタイミングも重要です。「習い事から帰ってからやる」と決めると、疲れて寝てしまったり、集中できなかったりします。可能な限り「習い事に行く前に宿題を終わらせる」あるいは「朝少し早起きしてやる」など、子供の集中力が高い時間帯を見極めてルーチン化してあげましょう。

送迎の負担を減らす工夫とオンライン習い事の活用

親の負担として大きいのが送迎の問題です。特に共働き家庭の場合、平日の夕方に送迎が必要な習い事はハードルが高いでしょう。無理をして親が疲弊してしまうと、それが子供にも伝わり、習い事自体が家族のストレス源になってしまいます。

そこでおすすめなのが、送迎不要のオンライン習い事の活用です。英会話、プログラミング、家庭教師、さらにはフィットネスやヨガまで、今は自宅で受けられるレッスンが充実しています。移動時間(往復30分〜1時間)が節約できるため、その時間を宿題や遊びに充てることができ、子供のタイムパフォーマンスも向上します。

通学型を選ぶ場合でも、ファミリーサポートや送迎サービスを利用したり、同じ教室に通う近所のママ友と協力して当番制にしたりするなど、一人で抱え込まない工夫が必要です。スクールバスが出ている教室を優先的に選ぶのも賢い選択です。

「辞めたい」と言い出した時の判断基準と話し合い方

どんなに好きなことでも、スランプや疲れから「もう辞めたい」と言い出す日は必ず来ます。その時、すぐに「いいよ」と辞めさせるのか、「もう少し頑張ろう」と励ますのか、親の判断力が試されます。

判断基準の一つとして、「一時的な感情か、慢性的な苦痛か」を見極めましょう。例えば、練習で叱られた直後や、遊びたい盛りの放課後などは一時的に行きたくないと言うものです。この場合は、一日休ませてリフレッシュさせれば復活することも多いです。

しかし、数ヶ月にわたって行く前に腹痛を訴えたり、教室の前で泣き出したりする場合は、環境が合っていない可能性があります。この場合は無理に続けさせず、勇気ある撤退も必要です。「辞めること=逃げ」ではなく、「新しい道への選択」とポジティブに捉え直してあげることが、子供の傷つきを防ぎます。話し合いでは、「何が嫌なのか」「どうなれば続けられるか」を具体的に聞き出し、子供自身に決定権を持たせるように誘導してあげてください。

習い事にかかる費用と家計のバランスを考える

子供の可能性を広げたいと思う一方で、現実的な問題として立ちはだかるのが「費用」です。習い事の数が増えたり、レベルが上がって月謝が高くなったりするこの時期、家計への負担も無視できません。将来の教育費も見据えた上で、賢く予算を配分する必要があります。

ここでは、小学3年生の習い事にかかる費用の相場観と、高学年に向けてどのように予算計画を立てていくべきかについて解説します。

習い事の数が増える時期、平均的な月謝相場は?

一般的な調査によると、小学生の習い事にかける月額費用の平均は、1人あたり1万5千円〜2万円程度と言われています。もちろん地域や内容によって大きく異なりますが、3年生になると複数の習い事を掛け持ちする子が増えるため、合計金額も上がり気味です。

例えば、水泳(約7,000円)+ピアノ(約8,000円)+通信教育(約5,000円)といった組み合わせでは、月に2万円の出費となります。これに加えて、発表会の参加費や衣装代、教材費、ユニフォーム代などの初期費用や臨時出費も発生します。

家計を守るためには、「習い事は月◯万円まで」という上限を決めておくことが重要です。子供が「あれもやりたい、これもやりたい」と言い出した時も、「予算内でやりくりするなら、何か一つ辞める必要があるね」と提示することで、子供自身に優先順位を考えさせる良い機会になります。

高学年に向けて塾代も視野に入れた予算計画

3年生の習い事費用を考える際、忘れてはならないのが「塾代」の存在です。中学受験をする場合は、3年生の2月(新4年生)から通塾が始まり、月額2万〜4万円、学年が上がるにつれて5万、6万と跳ね上がっていきます。受験をしない場合でも、高校受験を見据えて5・6年生から塾に通うケースは多いです。

今の習い事に全力投球しすぎて貯蓄ができなかったり、いざ塾に行こうとした時に金銭的な理由で習い事を全て辞めさせたりするのは避けたいところです。3年生の今のうちから、高学年以降にかかる教育費のシミュレーションを行い、「今はスポーツに投資する時期」「4年生からは勉強にシフトするために予算をプールしておく」といった長期的な視点での資金計画を立てておきましょう。

体験レッスンを有効活用してミスマッチを防ぐ

無駄な出費を抑えるための最も有効な手段は、入会前の「体験レッスン」を徹底的に活用することです。HPや口コミだけで決めてしまい、入会金や教材費を払った直後に「やっぱり合わない」と言われて辞めるのが、一番の金銭的ロスです。

多くの教室では無料体験や、数回のお試しコースを設けています。可能であれば、同じジャンルの教室を2〜3箇所体験して比較しましょう。「先生との相性」「通っている子供たちの雰囲気」「設備の充実度」などは、実際に行ってみないと分かりません。

また、体験レッスン後の子供の反応も冷静に観察してください。その場のテンションだけで「やる!」と言っているのか、本当に興味を持っているのかを見極めるために、即決せずに一週間ほど様子を見る期間を置くのもミスマッチを防ぐコツです。

よくある質問(FAQ)

週に何回くらい通うのが理想ですか?

お子さんの体力や他のスケジュールにもよりますが、週2〜3回程度が無理なく続けられる目安です。毎日習い事が入っていると、友達と遊ぶ時間や何もしない休息の時間がなくなり、心身ともに疲弊してしまいます。「水曜日は完全オフ」などの空白日を作ることをおすすめします。

中学受験を考えていますが、他の習い事は辞めるべきですか?

必ずしもすぐに全て辞める必要はありません。4年生までは週1回のペースでスポーツや芸術系の習い事を続け、息抜きの場として活用するご家庭も多いです。ただし、5年生以降は塾の拘束時間が増えるため、自然と整理していくことになるでしょう。お子さんの負担を見ながら徐々に移行していくのがベストです。

子供がやりたいと言った習い事が、親から見て向いていないと思える場合は?

まずは「やってみたい」という意欲を尊重し、短期体験などをさせてみるのが良いでしょう。親の先入観で「向いていない」と決めてしまうと、子供の可能性を狭めてしまいます。実際にやってみて本人が納得すれば、それが成功体験にも失敗体験にもなり、どちらも成長の糧になります。

まとめ

小学3年生は、心も体も大きく成長する過渡期であり、習い事選びにおいても「なんとなく」から「目的を持って選ぶ」段階へとシフトする重要な時期です。得意なことが見つかればそれが自信になり、苦手なことが見つかればそれもまた自分を知るきっかけになります。

大切なのは、親が焦って答えを出そうとしないことです。「9歳の壁」にぶつかり、悩みながら成長しているお子さんの隣で、まずはその気持ちに寄り添ってあげてください。そして、習い事を通じて「自分はこれが好きだ」「頑張ればできる」という自己肯定感を一つでも多く育んであげられるよう、温かくサポートしていきましょう。